結婚記念日
先日、1回目の結婚記念日を迎えました。
僕はほとんど男性として日常生活を送っていますが、男性のパートナーがいます。
戸籍上は「夫」にあたります。
交際の期間から含め、7年ほどの付き合いです。
先に書いた記事にあるとおり、わたしのなかの”僕”がはっきりしたのは、
結婚が決まり、挙式を待っているようなときでした。
僕は迷い、夫は戸惑い、それぞれ悩みました。
当然ですが婚約している状態で、結婚式の招待状の返事だってぼちぼち返ってきている。
待ったは利かない状況。
理解はできなくとも受け入れてくれた夫に甘え(甘えに甘え……)
どうにか籍を入れ、結婚式を挙げました。
前撮りでは、タキシードを着せてくれました。
心が広いのか、あまり深く考えない性質なのか。
不思議なパートナーです。
夫はいわゆるシスジェンダーのヘテロセクシュアルで、
僕と出会うまでLGBTやセクシャルマイノリティの世界とは無縁の人でした。
なぜか、会社のスカートの制服を着ていた僕のことを、
「本当は男なのではないか」と疑った変な人ですが、
僕がどんどん男性として過ごすようになっても、
不平も不満も言わず、受け入れてくれています。
頭が下がるというか、申し訳ないという気持ちもあります。
時々「ごめんね」と言います。
「いいよ」って返ってきます。
ジェンダーの悩みを抱えていない女性と一緒であれば、
普通に男女のデートができたわけです。
子供だって、素直に欲しがれたわけです。
職場が同じがために、カミングアウトに巻き込まれずに済んだわけです。
でも、一緒にいてくれる。
なにを返してあげられるんだろうと考えます。